岩波文庫

最近本屋に行っていないなと思い、丸善に行った。新書と文庫の棚をぶらぶらして面白そうな本を探す。本当はもっと買いたいけれど、「ときめくきのこ図鑑」とチェーホフの「ワーニャおじさん」、プラトンの「饗宴」の三冊を購入。

ずっと読みたかった「饗宴」が手に入って、うれしい。人生初の岩波文庫だ。シンプルで統一されたデザインがとても良い。いつか自分の本棚に並べたいとずっと憧れてた。ちなみにチェーホフ岩波文庫

普段は見ない棚を眺めていたら、[きのこ]の三文字が目に飛び込んできた。ちょっと前に「日々のきのこ」という本を読んでから、[きのこ]の魅力に取り憑かれているような気がしている。図鑑にしては珍しい文庫サイズ。帯に『きのこを巡る5つのストーリー』なんて書かれていたらもう買うしかない。緑色の地に赤のベニテングタケが映える、かわいい本だ。

本屋から出てお昼を食べている時に、急に頭に浮かんだ名前がある。久生十蘭。どこかのブログを見て、読んでみたいと思っていた作家のうちの1人だ。居ても立っても居られなくなり、もう一度本屋へ。検索したら岩波文庫の「久生十蘭短編選」が在庫ありだった。今日は三冊買って帰るつもりだったのに、追加で買ってしまった。もうすぐ長崎に旅行に行くので、旅の御供に持っていこうと思う。

初めての岩波文庫で初めてのチェーホフ、初めてのプラトン、初めての久生十蘭だった。なんだか初めてづくしの1日。良い休日だった。